戦い

「どうしても避けられない戦いがあるのならば、敵を恨むな。
 勝つための冷静さを欠くからだ。」


どうしても倒さないといけない相手、どうしても避けられない争い、
正義のためにもどうしても戦わなければならない時、
相手を憎んでしまっては、勝つための冷静さを曇らせてしまう。

よくボクサーや格闘家が試合前に相手の事をまるで憎んでいるかのような
大口を叩くが、あれは単なるパフォーマンスでリング上では違う。
いかにもリング上で本能のみで戦っているように見えても、実際は冷静なのだ。
自分がボクシングをやってた頃、よくケンカしてた頃、
頭に来て相手を恨んだり憎んだりした時、逆にやられた事がよくあった。

やはり冷静さを欠いてはならない。
だからこそ宮本武蔵はわざとに決闘に遅刻したりして相手をいらつかせ、
そして冷静さを奪ったのだ。

「運命に要求しすぎる事によって、自分の不満の種子が出来あがる」

ゆえに運命を信じてる人は、運命へ過度の要求をするべきじゃない。
それより何より運命は自分で開拓していくものなのだから。

要求する前に開拓すべき。