許すこと

「自分に対し大罪を犯した者を許してみよ。さすれば両者の人間の質が上がる」

昔中国の歴史の中で、ある王が無礼講として酒宴の中で、部屋を真っ暗にした。その時ある将がイタズラで王の側室に手を出そうとした。

明かりがついた後側室はその事をすぐに王に告げ口した。側室はその時将軍の物をかすめ取っていた。王がすぐさまどの将軍なのかわかった。
王は大きな声で言った「無礼講ではあったがわしの側室が今どちらかの将にイタズラをされたと申してきたが、無礼講なのだ。どの将かは証拠品を持っているのでわかるが咎めはせぬ。続きを楽しんでくれ」
と。そしてその王が戦で死にかけていた時命を張って王を守ったのはその時イタズラした将軍であった。その将軍は死に際に言った。「昔、王の側室にイタズをしたのは私でした。打ち首にあってもおかしくない事でしたがその時の王の器を知り以前より増してあなたに尽くそうと心に決めたのです」と。

許す方も許された方も人間としての質があがる。
例外もあるが。