陰と陽

raizin2007-09-21


未だ人間はその目で太陽と死だけは直視できない。別に太陽を無理矢理直視する必要は無いが、死に関してはどうだろう。自分が生まれたその瞬間にまず一つ決定的な事がらがそこから生まれる。それは死だ。これは陰と陽の関係と同じだ。太極図を見た事があると思うが、陰陽が全体をおりなしている。太極図はご覧の通り黒の中には、白の一点、白の中には黒の一点。この一点は何だろうか?それは互いの中に互いの起因(あるいは原因)が織り込まれている象徴なのだ。もし来世を信じるのであればなおさらこれは象徴的だろう。陽の中に陰の起因があり、陰の中に陽の起因がある、生を陽ととらえるのであれば生まれた瞬間に発生する約束 ー いわば死の起因があり、死を陰とするならば新たな来世への旅立ちを表す陽が含まれている。これを寝ている時と、起きている時の意識に置き換えても良い。起きている時の意識を陽、寝ている時の意識(起きている時には意識できない無意識の意)を陰とする。起きている時には寝ている時の意識が寝ている。寝ている時には起きている時の意識が寝ている。互いの活動時間に互いが消滅している訳ではないのだ。何にでもあてはめれると思うのであとは自分であてはめて考えてみてほしい。