想像してごらん。
「自分は目が見えないと思ってごらん、その人の心の綺麗さがわかる。その人の心の温度がわかる」
目の見えない人にとって支えになるのは心の綺麗さだ。
自分のお袋は多発性硬化症という難病で日々身体の随所の神経を奪われていく。
ここ数年は最初になった下半身不随からゆっくりと色々な神経を奪い、ついには視神経をやられている。
もう盲目に近い。
あなたはこれを読んでいる限り目が見えている。視力が悪いにしても今読めている。
近親に目の見えない人や障害者がいると、自分がもし目が見えなかったら?と、想定する。いや、想定してしまう。
そうなった悲しみは残念ながら本質的にわかってあげる事は本人で無い以上できない。
しかし人間は想定できる。
だから自分の少ない脳みそを使って色々想定するんだ。
もし目が見えなかったら?
もし耳が聞こえなかったら?
もし下半身不随だったら?
そうやって想定を重ねる毎にそういう人に優しくなれる。
それは同情では無い。共感でも無い。
自分の少ない脳みそ振り絞って想像を重ねていくと、それは同情でも共感でも、ましてや憐れみでも無く「愛」なのだ。
下記映画は脚色があるものの実話に基づいている映画だ。
デヴィッド・リンチのエレファントマンという映画で、象皮病という実際にある皮膚の病気を患っている人の映画だ。
見たことのない人は是非見て欲しい。
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