心理学への過信と心理テストブーム

心理テストはなぜ人を引きつけるか。

要は自分の事をもっと知りたいからであって、さらに答えがあれば自分は心理学における一定のパターンにハマっているかそうではないのかを知って少し安心をしたいからなのだ。あとはゲーム感覚で話題にもできる。

ただ信じすぎてはいけない。
心理学自体も今や統計になっている。統計だって当てはまらない所(適用範囲外)があるのだ。

そしてその心理テストを食い物にしてる人たちもいるのだ。

心理学という学問自体を過信してしまってもいけない。

これは有名な話であらゆる人が知ってる話だが、今や大統領候補となったヒラリー・クリントンクリントン元大統領がスキャンダルにまみれている時夫人としてコメントした事がある。
「少年時代に二人の女性のいさかいに挟まれると、双方の女性のご機嫌取りに走るようになると心理学者から聞いた」
との事である。
わざわざ心理学者の話まで聞いて旦那の浮気癖を公にした。

でも私が思うのは河合隼雄氏と同じで深層心理学を駆使するのであれば、他人を分析するよりなんでその夫と離婚せずに続いているのか、なぜ心理学まで出して公にする必要が自分にはあったのか、先に自己分析のために深層心理学を使うべきだろう。過信が生んだ間違った結果ではなかろうかと私的には思う。

もちろん政治が絡んで来るので何かしらの申し開きが必要になってくる。
そこで彼女は夫の幼少期体験に原因があるという説を受け入れ、公にした。
アメリカ人は心理学やコーチングを信用しすぎる癖がある。
そこに大金をはたく人もいる。
そうじゃなくて、己を知る手段としてもちいて、過信しすぎず、そんなに大金をかけて精神科医や心理学者やカウンセラーやコーチにかかる前に、まずは心理学が何のためにあり、どう応用していけば今より良い世界になるかを考えてみた方が良い。

占いだろうが、心理学だろうが、コーチングだろうが、宗教だろうが、科学だろうが、医学だろうが、元は人の役にたつためやより良い世界にするためにできたものだと思う。
皆が己を知ればおのずと社会も少しは良くなるだろう。

心理テストも過信はいけないのだ。