忍耐


「忍耐する事は戦う事と同じとは、思ってはいけない」


忍耐は誰との戦いでも無い。勝ち負けをつけてはいけない。
忍耐を自分との戦いと思うのであれば、まだマシだ。
自分に負けたと思えるからだ。


例えば、「あいつには辛抱している」とか
「あの上司は腹が立つけど、上司だから仕方ない」
そういった忍耐の場合は、その相手と戦う事にもなる。
さらにそこに勝敗が付く事になる。
そうなれば人間はその対象者に復讐を考えたり、
自分を傷つけたり、誰かに当たって巻き込んだりしてしまう。

それならば、忍耐に勝ち負けという概念を持ってはいけない。
忍耐は忍耐でしかないのだ。それ以外の何者でも無い。
忍び耐えるのだ。