火の鳥

火の鳥

燃えさかる中から
ふと現われた金色に光る優美な翼
悲しい目をしてて
全てを知ってもあまり語らない秘かな翼

地の果ての空に静かに舞っている
野心家の群れが君の居場所を奪う

火の鳥よ遠くへ飛べ
文明が生む悲しみさえも
受け入れたゆえの孤独さと
強さを糧に
同胞も身内さえもいない
時には寂しさに傷付いても
ひとたび翼に炎を灯せば
君は独りも恐れない
信じる空で孤高に光るだけさ


夢に現われた
マホロバに舞う君が僕の耳もとにささやく
信じる道のため
独りぼっちになる事すらもいとわないかと

求める者には道を示してる
現実主義が君の言葉曇らす

火の鳥よ美しく舞え
僕の心に
夢追うゆえの孤独さは
下天の夢に
魂も体も焦がすような
運命に翻弄されたとしても
ひとたび心に君を想えば
僕は独りも恐れない
信じる場所を地図に記し 立ち上がる