夜明け前が一番暗い

夜明け前の蒼い僕の部屋
無機質な深夜番組が壁を染める
今夜中に蹴りをつけよう
さよならと裏切りの違いを見つけたい

君を無くしてから 全ては止まった

夜明け前が一番暗いのさ
どん底な自分にそっと言い聞かせてみたり
あの日以来君は死んでしまったと
割り切れた方が僕には楽かもしれない

どんなにもがいても 忘れられるものか

カーテンをすり抜けて
蒼い部屋の天井を車のライトが揺れる
浮かんでは消え行く
君を忘れるための試みは 早くてはかなくて つらい

いつか街でばったりと会った時を
想像して 対処法を考えてみたり
君の写真破いたり 
捨てる前の手紙読み返したり
壁を殴りつけてみたり

友達を妬んだり 仕事を休んだり
笑ったり 蒼い部屋を呪ったり
何かに例えてみたり 同類を探して
慰みにしようとしてみたり

救えるのは君だけど 壊せるのも君だった

君なしの夜明けならいらない
でも君から目が覚める朝なら 違うのかもしれない