音楽の好みで、その人の性格がわかります?
なんてニュースがあったので・・・・
以下詳細
「音楽の好みで、その人の性格がわかります
音楽の好みによって、性格がわかる? エジンバラの大学が、3万6,000人以上のミュージック・ファンを対象にその音楽的嗜好と性格(自己申告)を調査、新しい学説(?)を発表した。
この調査結果によると、インディ・ミュージックのファンは「自己評価やモチベーションが低いものの、クリエイティヴ」、ラップ好きは「自尊心が高く、非常に社交的」、ダンス・ミュージックが好きな人たちは「同じように外交的だが、友好的とはいえず、やや自己中心的」だという。
研究を行なったHariot Watt大学の心理学教授エイドリアン・ノースは、「人間はときとして、特定の服を着たり、ある種のパブに行ったり、その種のスラングを使うなど、音楽の嗜好を通してアイデンティティを確立することがある。その人の性格と音楽の好みに関連があるのは驚くことではない」と『The Independent』紙に話している。
ノース教授の研究結果によると――
1.インディ・ファン
自己評価が低く、それほど勤勉ではないし、親切でも寛大でもない。しかしながらクリエイティヴである。
2.ロックンロール・ファン
自尊心が高く、とてもクリエイティヴ。勤勉で悠々としているが、あまり親切でも寛大でもない。
3.ブルース・ファン
自尊心が高く、クリエイティヴ。社交的で気楽。
4.クラシック・ファン
自尊心が高くクリエイティヴで、鷹揚。しかし、社交的ではない。
5.ヘヴィ・メタル・ファン
とてもクリエイティヴで鷹揚だが、あまり外交的でもなければ勤勉でもない。
6.レゲエ・ファン
自尊心が高く、クリエイティヴで外交的、親切で寛大でもあり気楽。しかし勤勉ではない。
7.カントリー&ウェスタン・ファン
とても勤勉で外交的。
8.ダンス・ファン
クリエイティヴで外交的。しかしながら、親切でも寛大でもない。
9.ラップ・ファン
自尊心が高く、外交的。
だという。
ノース教授はBBCのインタヴューで「クラシック音楽とヘヴィ・メタル・ファンに共通点が見られたのには驚いた」「一般的にメタル・ファンは危険な存在とも見られているが、実のところ彼らはかなりデリケートだ」と話している。
教授は「音楽の好みがわかれば、その人がどんなタイプなのかもわかるだろう」とまで断言しているようだ。一概には言えないが、当たっている部分も多いのでは?
大学ではまだ調査を続けている。アンケートに参加したい方はpeopleintomusic.comまで。 」
との記事が出ていたが、これを日本で発表してうのみにされてしまっては困る。まずこのリサーチは海外で行われたもので、これを日本で適用するには明らかに違いが出てくる。というかふざけるなと言いたい。
私自身、音楽を生業としてメジャーデビューし、アーティストとして活動していた。
リサーチの結果、まず1〜9で音楽をまとめた瞬間間違っている。
音楽をアートとしてやり続け、心理学を学ぶものとして、まず「こんなに音楽を簡単にまとめるな」という事である。
音楽を心からやってる人がいたら簡単に笑い飛ばされるだろう。
「一般的にメタル・ファンは危険な存在とも見られているが、実のところ彼らはかなりデリケートだ」
という所について一点言及したいが、危険な存在とも見られているが実のところ彼らはデリケートなのだ・・
意味がわからない。
危険な存在と見られている「が」はbutにあたる。要するに「しかし」なのだ。「危険な存在と見られている、しかし、彼らはデリケートなのだ」
なぜここにしかしが入るのだろう?
危険な存在はデリケートじゃないとでも言いたいのか。
デリケートな人だって危険なのだ。
人間皆危険なのだ。
ヘビーメタルにだってどこからがヘビーメタルでどこからがデスメタルなのだろうか。メタルにもいまや色々な種が存在する。
しかし、今、色々な音楽が色々なカテゴライズを受けている。
クラッシックロックだとかグランジロックだとか、オルタネイティブだとか、色々ある。
ここにも疑問を唱える。
「Rock」をカテゴライズするなと言いたい。
マイルス・デイビスもボブ・マーリーも、ベートーベンも、ビートルズもエルビスもレイ・チャールズもフランク・シナトラも、2Pacもケミカル・ブラザーズも、果てはゴッホもゴーギャンもピカソもユングもブルース・リーも野茂も
みんな「Rock」だ。
「Rock」を解明していない時点で音楽でその人の性格がわかるなどという事は無い。
しかし好んで聴いてる音楽や好きな映画や絵や小説家を知るとその人の感受性はわかってくる。
それくらいだ。
アートを馬鹿にするなと言いたい。
「インディ・ミュージックのファンは「自己評価やモチベーションが低い」?
ふざけている。
心理学とアートをなめ過ぎている。学説になんかなったらとんでもない。そしてこの分析自体ネガティブ過ぎる。